国民年金と厚生年金の違い

はじめに、厚生年金とは何か、その定義について確認しましょう。

国民年金は、20歳から60歳の全国民が加入する最も基礎的な保障です。基礎年金とも言われるように、最低限の保障として全ての人が国民年金に守られています。

会社などで厚生年金に加入すると国民年金からは外れていると認識している方も多いと思います。ここが勘違いされやすい部分なのですが、厚生年金とは、国民年金も含まれている年金制度です。厚生年金として支払っている保険料は、国民年金の保険料を含んでいるということです。

国民年金が年金の一階部分、厚生年金が年金の二階部分と言われるのは上記のような理屈になります。国民年金の加入者と、国民年金+厚生年金の加入者では保険料も保障内容も異なります。これから違いについて見ていきましょう。

保険料の違い

国民年金は所得に関わらず一定(月額16,900円)ですが、厚生年金は収入に応じて変わります。標準報酬月額(毎年4〜6月の給与)とボーナスの金額をベースに、保険料率などを含めて計算し、年度を通しての保険料が決定されます。保険料を、加入者と事業主が折半して納めています。ですから厚生年金は非常にお得です。

老齢基礎年金受給金額の違い

平成27年度、国民年金加入者の年金受給額は平均55,000でした。同年度の厚生年金加入者の年金受給額は、平均145,000円です。大きな開きがあることがわかります。

平均受給金額参照:厚生労働省 | 厚生年金保険・国民年金事業の概況

遺族年金の違い

国民年金加入者が亡くなった場合は、その人に18歳未満の子供がいる場合のみ、子供と配偶者に支給されます。厚生年金加入者が亡くなった場合は、子供がいない場合でも、妻や55歳以上の父母など、生計を維持されていた(扶養されていた)人が支給の対象になります。

障害年金の違い

国民年金加入者が怪我や病気などで障害を負った場合に、障害等級1級、2級が支給要件になりますが、厚生年金加入者の場合は障害等級3級まで支給要件に含まれます。

年金制度、支給要件参照:日本年金機構ホームページ

いかがでしょうか。厚生年金は上記の通り様々な面で国民年金に比べ優遇されていますね。第1号、第3号被保険者が加入できる年金の「二階部分」もありますので、国民年金のみでは不安だという場合には、条件に合う保険を調べてみると良いでしょう。