知らないあなたは損をする? 厚生年金と国民年金の違い

年金とだけ口にするとさまざまな年金が頭をよぎりますが、厚生年金と国民年金の違いはご存じですか。知っているようで知らない、この2つの年金の違いをお伝えいたします。

厚生年金を払えばお得?

厚生年金は、実は払っていれば国民年金にも加入しているのと同じ状態となり、お仕事の関係で国民年金から切り替えになった場合に会社と国と別々の場所から徴収されることのない仕組みになっています。ですが、単純にこの仕組みだけでは、国民年金よりも厚生年金の方が得になる、という結論に至ることができません。

扶養内で働いている主婦(主夫)の方は、専業で家事をしていらっしゃる方や社会保険に加入したくないがために年収を抑えるよう扶養内で働いていることも多いのですが、この場合は配偶者が厚生年金に加入していてもあなたは厚生年金には未加入で、国民年金の加入者として扱われます。そのため、将来年金をもらう立場になった時には、国民年金分しか受給することはできないのです。ですが、扶養している配偶者は厚生年金を支払っていますので、国民年金に上乗せして厚生年金も一緒に受給ができるのです。

厚生年金は一見すると、国民年金よりも高い制度のように感じますが、国民年金だけでは享受することのできないメリットもあるということです。

厚生年金と国民年金にはこんな違いがある

厚生年金と国民年金、制度を把握しようとすると難しいですが、簡単にまとめてしまうと次のような特徴があります。

国民年金は加入義務がある

国民年金には、20歳から59歳までの日本国民全員に加入の義務があります。ただし、無職でどうしても収入がなく、保険料を支払えない場合もあります。そのような場合には、申請することで、国民年金の支払いを猶予としてもらえることもあります。

厚生年金には加入条件がある

国民年金は、20歳から自動的に加入の義務が生まれますが、厚生年金にはそのような加入義務がありません。厚生年金の対象事業者で働いており、かつ年収や労働時間が加入条件を満たした場合に、加入の義務が生まれるのです。

保険料の支払額が違う

厚生年金と国民年金では、年金の保険料の支払額が異なります。国民年金は加入者全員が全額自己負担で収入の有無にかかわらず一定の額を支払うのに対し、厚生年金は収入額によって保険料も異なり、会社と折半で保険料を支払うことになります。

厚生年金には国民年金が含まれる

国民年金には、加入義務があるということをお話ししました。その関係上、対象の年齢であれば厚生年金には国民年金の保険料も含まれているのです。全額自腹の国民年金と、会社と折半して支払える厚生年金、保険がより手厚くなっている厚生年金はお得な制度と言えるのです。