厚生年金基金とは?

「厚生年金基金が解散」という言葉を聞いて、厚生年金に加入されている方の中には、びっくりする方もいらっしゃると思います。「厚生年金」と「厚生年金基金」は、同じ「厚生年金」という言葉が使われていて似ていますが、別のものです。ではまず、厚生年金基金とは何かを調べてみたいと思います。

厚生年金は公的年金、厚生年金基金は企業年金です。

厚生年金は、国の社会保険制度のひとつで公的年金です。簡単にいうと国に保険料を支払うことで、国から年金がもらえるようになる仕組みです。これに対して、厚生年金基金は企業が行うものです。

厚生年金基金がはじまった当時は、企業が従業員に対する福利厚生を充実させていこうという中で、退職後の生活もより安定させていこうという目的で、厚生年金基金の制度がスタートしました。

厚生年金基金の仕組み


参照:日本税理士厚生年金基金

日本の公的年金制度は、国民年金に相当する基礎部分と、企業に勤めている方が加入する厚生年金部分の二階建ての構造といわれています。これに厚生年金基金が加わると、さらにプラスして三階建ての構造になります。

勤めている企業が厚生年金基金に加入していれば、保険料の運用がうまくいっていれば、もらえる年金もその分増えるという仕組みになっています。

厚生年金基金の制度は、「厚生年金基金」という法人を別に設立し、運営します。そのしくみは、本来、国が運営する厚生年金保険の一部分を国に代わって行う「代行部分」と、厚生年金基金の「独自部分」とに、大きく分かれます。

引用:金融広報中央委員会

厚生年金基金は企業ごとに、厚生年金基金のための別法人を設立して運営するため、企業ごとに異なり、いくつかの企業が共同して設立している場合もあります。支払った保険料のうち、国民年金に相当する基礎部分と老齢厚生年金に相当する部分の一部については、国が担当し年金も国から給付されます。

支払った保険料のうちの残りについて、老齢厚生年金に相当する部分の残りが、代行部分と呼ばれています。厚生年金基金では、老齢厚生年金を代行している部分については、老齢厚生年金を上回る給付を行わなければならないとされているので、代行給付にプラスアルファがつきます。

支払った保険料のうち、国が担当する部分と代行部分以外の部分は、厚生年金の独自部分です。この部分は企業独自の部分で、退職一時金制度などの給付を厚生年金基金に移行していたり、もともとある退職一時金制度などはそのままで新たに給付の部分が設計されたりしている部分です。