eLTAXとダイレクト納付の基本知識
地方税の納付で選択できるeLTAXのダイレクト納付とは、どのような納税方法なのでしょうか。ここでは、eLTAX概要やダイレクト納付がどのようなものかについてわかりやすく解説します。
eLTAXとは?
eLTAXとは、地方税ポータルシステムの呼称で、エルタックスと読みます。地方税における申告、申請、納税などの手続きをインターネットを利用して電子的に行うことができるシステムです。
利用可能な税目は以下の通りです。
- 法人都道府県民税
- 法人事業税
- 特別法人事業税
- 法人市町村民税
- 固定資産税
- 個人住民税
- 事業所税
- 都道府県民税
出典:eLTAX
ダイレクト納付とは?
ダイレクト納付は、事前に金融機関口座を登録しておくことで、地方税をインターネット経由で簡単に納付できる方法です。
「地方税共通納税システム(eLTAX)」を利用することで、自宅や職場のパソコンから、全国どこに住んでいても、全ての地方公共団体への納税を一度に行うことができます。ダイレクト納付を行うには、eLTAX利用者IDを取得しなければなりません。
ダイレクト納付は便利な仕組みですが、領収証書が発行されない点や利用可能時間が定められている点に注意が必要です。
ダイレクト納付を選択するメリット
ダイレクト納付を選択するとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、3つのメリットを紹介します。
すべての都道府県・市町村に一括して電子納付ができる
従来、複数の都道府県や市区町村に納付を行う場合、それぞれの窓口に出向いたり、郵送したりする必要があり、時間や手間がかかっていました。しかし、ダイレクト納付を利用すれば、こうした煩雑さを解消できます。
ダイレクト納付は、インターネットを通じて、全国どの都道府県・市区町村に対しても、一括で納付手続きが可能です。
金融機関に出向かず、自宅やオフィスから納付できる
忙しい現代人にとって、金融機関の窓口に行く時間はなかなか取れないものです。仕事や家事の合間を縫って、混雑する窓口に長時間並ぶのは大変な負担です。
しかし、ダイレクト納付を利用すれば、そんな時間や手間を大幅に削減できます。例えば、業務が忙しく、納税に関する処理が遅くなった夜でも、職場や自宅のパソコンから簡単に税金などを納付できます。
セキュリティ対策が万全
ダイレクト納付は、従来の紙による納付書や金融機関窓口への訪問に比べて、高いセキュリティレベルで安全性を確保しています。
例えば、インターネットバンキングを利用する場合、金融機関のウェブサイトと利用者のパソコン間は、SSLと呼ばれる通信暗号化技術によって保護されます。これにより、第三者による情報の盗聴や改ざんを防止し、安心して納税情報を入力・送信することができます。